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2009.05.2800:12

30歳童貞男「ルイーダさん…俺の派遣登録が無いんですが…」【奮闘編】





男「ああ・・・神よ・・・俺は一体何をしたというのだ・・・?」

男「俺は・・・何でこんな目に会わなければいけなかったんだ・・・?」

男「俺はただ生きていただけなのに・・・ただただ生きていただけなのに」


神「何もしなかったからだよ」



神「お前は『俺が何をしたんだ』と言っていたが、それは違う」

神「『何もしなかった』から、こういう事になったんだよ」

神「お前は三十歳まで一体何をして来たんだ?」

神「何もして来てない、そうだろ?」

神「手に職をつけるわけでもなく、ただ堕落した毎日を送ってきたのだろう?」

神「『寝たきりの母親の介護』などと言いながら、何もして来なかったんだろう?」



神「幼なじみという存在があったというのに、お前は何をしていた?」

神「励ましの言葉に自らを恥、巻き返そうとしたか?」

神「お前はただ勇者を妬んでいただけじゃないのか?」

神「何故、勇者に負けない様に頑張ろうとしなかったのだ?」

神「お前には手も足もある。望めば知識を得る事が出来る頭がある。大きな病もない」

神「だと言うのに、何故、お前は何もして来なかったんだ?」



男「そうか、何もかも俺が悪かったのか」

男「だが、今更だな・・・死んでから気付くなんて今更だな」

男「ただ生きていく事にすら理由を問われているのだな・・・」

男「次の人生を歩めるならば、誰にも文句を言わせない人生を歩みたい」

男「自分にも文句を言わせない人生を」



神「ならば、私にそれを示せ」















ルイーダ「ああ、あんたクビだから」

男「そ、そんな…!…いきなりクビだなんて酷すぎます!」

ルイーダ「…あんた、何言ってんの?あんたみたいなクズ、雇っておく理由が無いってわからないの?」

男「で、でも…なら何故俺を採用したんですか!?」

ルイーダ「一応、この店は、全職種の人員を確保しておかないといけないからよ。そうしないと、補助金が出ないしね」

男「そ、それなら、俺がいたって…」

ルイーダ「もう新しい子の登録しちゃったし。あんたより優秀な子なんていくらでもいるのよ」

男「…くっ…ここを追い出されたら、俺、生活出来ないんですよ…お願いします…」

ルイーダ「はぁ?そんな歳まで派遣で生活して、何の危機感も持たなかったあなたが悪いんでしょ?」



男「…くそ…俺は他のただの魔法使いとは違うのに…!…たくさん魔法使えるのに…!」

ルイーダ「…そういう問題じゃないのよ…確かにあなたは何故かレベルは1なのに、ttp://anond.hatelabo.jp/20071119014126にある魔法が使えるけどね、こんなの戦闘じゃやくに立たないのよ」 ;

男「…うぅ…」

ルイーダ「それに、あなた、勇者さんが仲間集めに来ても、見えないところに立つでしょ?」

男「…!そ、それは…」

ルイーダ「どうせ、本当はモンスターと戦いたくないんでしょ?小さい男ね」

男「そ、そんなことは…」

ルイーダ「昼食はいつも独りか、トイレに行くか…その後は寝てるし、本当に寝てるのか知らないけどね」

男「…ぁ…ああ…」

ルイーダ「とにかく、あんたみたいなコミュニケーション能力ゼロのクズを置いておくと、うちの評判も下がるの。だからクビ」



ルイーダ「わかったら、早く出て行ってくれないかしら?」

男「…く…」

ルイーダ「あなたが今、装備しているぬののふくはあげるわ。返してもらっても、誰も着たくないでしょうしね」

男「…!…………わ、わかりました…今までご迷惑をおかけしました…」

ルイーダ「まったくだわ。…あなたがいるだけで、周りの空気が白けるの、わかってた?…あなたはここでは要らない存在だったのよ」

男「…ぐっ…!…」

女勇者「こんにちはー!ルイーダさんいますかー?」



ルイーダ「はーい、今行くよー!…ほら、邪魔だよ!」

ドンッ

男「…」

ルイーダ「おや、女勇者ちゃんじゃないか、どうしたんだい?」

女勇者「実はですね、ちょっと、魔法が使える方を探してるんですけど」


ルイーダ「…あら、困ったわね…今、魔法使いはいないのよ」

女勇者「そうですか…あれ?あちらの人は?」

ルイーダ「…彼は魔法使いだけど…もうウチの社員じゃないのよ」

女「そうなんですか?…あ、じゃあ、私が直接雇ってもいいんですか?」

ルイーダ「…それはかまわないけど…」


女勇者「あのー、すいませーん!実は私、魔法使いさんを仲間にしたいんですけど」

男「…え?あ、は、はい!」クルッ

女勇者「…あ、なんでもありません」

男「…え…?あ、あの…」

女勇者「…ルイーダさーん、いつぐらいに魔法使い、補充されるんですかー?」

ルイーダ「そうね、来週には来るわよ」

女勇者「はぁ…仕方ないなぁ、じゃあそれまでは他の皆に休暇でもあげるかな」

男「あ、あの…」

女勇者「…何?」

男「あ、えと…お、俺…ま、魔法が使えるんです…魔法使いです…!…お、俺を…雇ってくれませんか…?」

女勇者「…ブサイクが何言ってんの?」

男「ッ!?」

男「…え…あ、あの…」

女勇者「…近寄らないでくれますか?…気持ち悪い」

男「…っ!」

男(ここで逃げちゃダメだ…!俺は…変わるんだ!)

男「お願いします!荷物持ちでも雑用でも、なんでもします!」ガバッ!

男「命がけで戦います!だから…俺を仲間にしてください!」

女勇者「ち、ちょっと、こんなとこで土下座とかやめてよ」

ルイーダ「まったく、みっともないというかなんというか…衛兵呼ぼうか?」

女勇者「いえ、大丈夫です。ねえ、あなた仲間になりたいんでしょ?」ニコッ

男「あ…!は、はい!」

女勇者「街の外にモンスターがいるでしょ?あなた一人で10匹倒したら仲間にしてあげる」



男「じゅ…そんな!俺一人でなんて…」

女勇者「じゃあこの話はおしまい。とっとと私の視界から消えて」

男「…わ…わかりました」

女勇者「ん?」

男「10匹倒したら、俺を仲間にしてくれるんですね」

女勇者「うん、勇者は嘘はつかないよ♪」

男「それじゃあ…待っててください!」ダダダッ


女勇者「あーらら…本当に行ったよ」

ルイーダ「いいのかい、あんな約束しちまって?」

女勇者「えー?あんなブサイクには無理っしょ」

女勇者「というか、私たち明日にはこの街出るしね」

ルイーダ「やれやれ」










ポツ…ポツ…
男「モンスターを10匹…!」

ザアアアアア
男「やってやる…」

男「俺は一度死んだんだ…」

男「俺はできる…!できる…!できる…!」

男「やってやるぞーーー!」


幼女「ママー、あの人なんか叫んでるよ?」

幼女母「こら、見ちゃいけません!ほら、カサ持ってきたから、お家帰りましょうね」

幼女「はーい♪」



男「街の外に出たのはいいけど、武器はひのきの棒だけ…」

男「攻撃魔法は…」

男「高いとこがないと使えないんだっけ」

男「…どうしたらいいのk」
「キイイイイイイイ!!」

ドラキーがあらわれた!
ドラキーがあらわれた!

男「でたぁぁぁぁ!」



男「このっ、このっ!」ブンブン

男のこうげき!
ミス!ドラキーはこうげきをかわした!

ドラキーのこうげき!

ドラキーA「キイイ!」ドカッ

男「いてえ!」

ドラキーB「キイイイイ!」ズババババ!

つうこんのいちげき!

男「ぐはっ」

男「…やばい…目の前が…」

男「…どうせならハルヒに殺されたかったぜ」

男「長門も捨てがたいが…」

男「朝倉もいいなぁ」

男はコンフェを唱えた!
ドラキーたちはこんらんした!



男「え…?いや、これはチャンスだ!」

男は木によじ登った!

男「空飛べるからって偉いとか思うなよ…」

男「くらえ!メテオ!」

男は木から飛び降り、ドラキーたちを巻き込んで地面に叩きつけた!

ドラキー「キイイイイイイイ!?」

ドラキーたちを倒した!

男「ぐっ…いってぇ…」

男「雨で地面が柔らかくて助かった…」

男「とはいえ…ヒビくらいは入ったかな…」

男「帰りたいなぁ… 」

男「いや、泣き言は言ってられない!次だ!」





数時間後

男「ゼェー…ハァー…」

男「レムオルでこっそり近づいて…」

男「コンフェで混乱させて…」

男「木の上からメテオでなんとかする…」

男「これで…10匹…倒したぞぉ…」

男「なんだよ…やりゃあできんじゃん…」

男「HPもMPも…カラになっちまったけどな…ハハハ…」注・このメテオは自分にもダメージ

男「さて…この倒したモンスターをもって…女勇者のとこに行かないと…」








ズル…ズル…

ズル…ズル…

「やだ、なにあれ?ボロボロじゃない」
「あれは…モンスターか?なんであんなものを」
「おい、衛兵呼んできたほうがいいんじゃないか?」
「こわぁい…なに考えてるのかしら」

ズル…ズル…

ギィィ…

ルイーダ「いらっしゃ…!」

男「女勇者は…どこに…?」

ルイーダ「え?あ、ああ、女勇者ならそのー…」

男「………」

ルイーダ「ついさっき、旅立ったわよ」



男「……………」

ルイーダ「いや、アタシは止めたんだよ!?アンタがきっと来るからって」

ルイーダ「でもほら、勇者ってのは忙しいもんじゃない?ここでボヤボヤしてる隙はないってさ」

ルイーダ「だからほら…仕方ないっていうかさ…ね?」

男「………」クルッ

ズル…ズル…

ルイーダ「あ、ちょっと!?」

男「…帰る」



男「そうだよな…わかってたさ」

男「あんな約束、どうせ守られやしないなんてことは」

男「ハハハ…俺なにマジになってんだろ」

男「痛い思いして死にかけて…ほんとバカみたいだ」

男「ハハ…ハハハハ…」

ズル…ズル…

ズル…ズル…

ズル…ズル…




数時間前

女勇者「迂闊だった…!この辺りに物理攻撃が効かない魔物がいるなんて!」

女勇者「戦士、まだ生きてる!?」

戦士「…」※返事が無い、ただの屍のようだ

女勇者「クソッ!僧侶、回復魔法をお願い!」

僧侶「神様助けて神様助けて神様助けて…!」ブツブツ

女勇者「僧侶!僧侶!」

僧侶「神様神様神様神様…ギャッ!」ドサッ

女勇者「こんな…こんな所で!!」

遠くに人影が見える

女勇者「あれはさっきの魔法使い!…魔物を倒してる!?」

女勇者「魔法使い助けて!こっちに気付いて…!」

ガツンッ!

女勇者「魔法…使い…!」

女勇者は力尽きた…

GAME OVER




-翌日-

男「今日から無職か…」
男「…いや、もう悲観的に考えるのは止めよう」

男「俺にはまだ動ける体がある。考える頭もある」

男「神様に約束したんだからな…」

男「…それに」

男「俺だって、やりゃあできんだよ!」



男「…とはいえ、収入がないのはつらすぎる」

男「バイトするか…たしか道具屋で募集してたな」


男「すいませーん、バイトしたいんですがー」

店主「はいはい、バイト希望の…」ジロッ

男「…あの?」

店主「あーごめんねぇ、さっき決まっちゃったんだよ」

男「え?でも張り紙が…」

店主「今さっきだからね、まだはがしてないんだよ。ほら、帰った帰った」

男「あ、はあ…」


店主「ったく、あんなツラで接客業しようなんて何考えてるんだか」



男「はぁ、どうしよう…ん?」

幼女「えーん、えーん」

男「幼女が泣いてる…」

男(…話しかけたら死ぬ気がする)

男(無視するのが正解だろうな)

幼女「えーん、えーん」

幼女「えーん、えーん」
幼女「えーん、えーん」

男(…くそ、どうとでもなれ)

男「ねぇ君、どうしたの?」



幼女「ぐす…ママが…」

男「ああ、迷子か。自分のお家はわかるかな?」

幼女「ううん」フルフル

男「…仕方ない、俺がママを探してあげる」

幼女「ホント!?わーい!」

男「…今度こそ死んでたまるか」



男「迷子の母親を探してまーす!この子のお母さんはいませんかー!?」

男(こうして叫べば、妙な勘違いはされないだろう)

男「この子のお母さー…」

幼女母「あ、幼女!」

幼女「ママー!」タタタ

幼女母「もう、勝手にどっかいったらダメでしょ!」

幼女「ごめんなさーい」

幼女母「あの、ありがとうございます!是非お礼を」チラッ

男「おっと」サッ

男(顔を見せなければいいということに気づいたぜ)



幼女母「…?あの、お礼を…」

男「いや、それには及びません。では俺はこれで」コソコソ

幼女母「あ、ではせめてお名前を」

男「いや、ホントたいしたことはしてないんで。ではっ」タタタタタ

幼女「おじちゃーん、ばいばーい!」


男「はぁ~。なんとかしのいだ」

男「…仕事がない状況は全く好転してないわけだが」

男「…今日は帰ろう…」



―翌日―

ドンドンドンドン!ドンドンドンドン!

男「…ん…?何だよこんな朝っぱらから」

ドンドンドンドン!ドンドンドンドン!

男「はいはい、今出ますよ…(ガチャ)どちら?」

衛兵「男、だな?」

男「あ、はい…男、ですけ、ども」

衛兵「城まで来てもらおうか」

男「え?」






男(な、何で!?俺何かしたか!?)

男(…アレか、昨日のか?)

男(…俺また死ぬのか?)

衛兵「どうした、早くしろ」

男「あの…一体なぜ城に?」

衛兵「俺は知らん。ただ『男を城につれてこい』としか言われてないからな」

衛兵「さぁ、早くしろ!」



男(どうする…逃げるか?)

男(いや、また気絶させられて裁判が終わる危険がある)

男(こうなりゃ正々堂々行ってやろうじゃないか!)

男「わかりました。行きましょう」



~城、王の間~

男「…はい?」

男「いやいやいや!何で!?」

衛兵「控えろ!王の前だぞ!」

男「あ、はい…」

王「よいよい、そなたが男か?」

男「あ、は、はい!」

王「ふむ。なかなかの顔つきをしておるのぅ」

男「え…?」

王「ワシにはわかる。そなたの顔には、凡庸な庶民にはわからん気概がある」

男「初めて…ブサイク以外のことを言われた…!」



王「さて、そちを呼んだ理由だが…女勇者を知っておるか?」

男「あ、は、まあ…」

王「その女勇者が、昨日死んだとの知らせが入った」

男「ッ!?」

王「そなた、魔法使いでありながら一人で魔物を仕留めたらしいの。それも多量に」

男「あれは…無我夢中で」

王「その強さまさに天晴れ!どうじゃ男よ、『勇者』を名乗る気はないか?」



男「勇者!?俺が!?」

王「うむ。しかもそなたは強さだけではない、優しさも兼ね備えておる」

男「いや…そんな」

王「謙遜せずともよい。幼子を助けたこと、ワシはちゃんと知っておる」

王「受けてくれるな?」

男「は…はい!俺で良ければ喜んで!」





ルイーダ「…いらっしゃい。まさかあんたが勇者になるとはねぇ」

男勇者「…」

ルイーダ「あんたに対する暴言は御法度になったしね。もうあんたをブサ…んん、その、あれだ」

男勇者「いいんですよ、ルイーダさん」

男勇者「この顔が俺の顔なんです。これが俺なんですよ」

男勇者「あきらめるんじゃなく、受け入れ乗り越える。それが大事だって学びましたから」

男勇者「俺はもう止まりませんよ。何もしないで死ぬより、何かして死ぬことにしましたから」



男勇者「さあ、仲間を探すぞ!」

陰気な男「………」サッ

男勇者「…ルイーダさん、彼は?」

ルイーダ「ああ、アイツはダメさ。いい年して人付き合いもしないしなんかキモイし」

男勇者「以前の俺みたいな?」

ルイーダ「そうそう…いや、その」

男勇者「なんだ、だったら全然ダメじゃないじゃないですか」ツカツカツカ

陰気な男「ヒッ」ビクッ

男勇者「大丈夫、俺だって変われた…君も変われる。いや、俺が変えてみせる」

男勇者「だって俺は、魔法使いだからな!!」


おわり



307 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/05(火) 20:43:51.44 ID:TM/RSY7NO
おつ!
やはり王道とはよいものだからこそ王道なのだな



314 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/05(火) 20:47:09.06 ID:n0m+oEGe0
寝たきりの母ちゃんはどうなった?




317 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/05(火) 20:53:14.29 ID:m4ZpDMkaO
勇者が一人減ると別の奴が補充される仕組みか

勇者には国から補助金が出そうだから寝たきりの母ちゃんは安泰だな



294 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/05(火) 20:23:20.10 ID:kzQWiTOH0
やり直し前の町をどうにかして滅ぼしたいな



295 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/05(火) 20:27:04.70 ID:S2W2NTMtO
>>294
そこで指し示せからの魔王ルートですよ



318 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 投稿日: 2009/05/05(火) 20:53:51.33 ID:3WpJfWk/0
さあ次は魔王編だ

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