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2009.06.0215:33

ひとりじゃない

なんだか眠れないので、
ちょっと話を聞いて欲しい。

事の切欠は、ひどく面白みに欠けた行為をとったことにあるのだ。

今日、ちょっと感動した話だが

スペック

年齢:17才(中二病)
身長:153cm
視力:最低。
成績:これまた最低
趣味:思いつくままに絵を描いてみること
好きなもの:桃。
家庭環境:父親は女をつくって、どっかに逃走。ネクタイだけ残して消えた。
母親は癇癪もち。喧嘩になると、包丁を取り出す人。
一昨日、ちょっと転寝してたら首を絞められた。


現在、私の家庭生活は非常に苦しいものとなっている。
これまでは何とか堪えてこられたのだが、
最近はそうもいかないのだ。

短絡な思考であると自身も思うのだが、

今日、私は家出の下見に行ったのである。

学校をサボってまで家出の下見。
バカバカしさに涙も出ない。
と思いつつ、手ぶらで駅への道を突き進む。
高速道路を眺めながら車道を歩き、学校が見えてくる。
このまま5分歩けば、学校に着いてしまう。
仕方ないので、道を逸れて森の中を行くことにする。

森を抜けると、警察署の前に出る。
そのまま道を下れば駅だ。うむ、順調である。
ところが、信号待ちをしていた私に、誰かが声をかけてきた。
「Excuse me?」
私「Yes?」
振り向いた私の目の前に立っていたのは、
我が校のAET、ピーターさん。

何故ここにいる?


ピーター「Could you tell me the way to the post office?」
私「Well...」
断ることも出来たが、相手は学校の教師である。
私「...OK, Follow me」
これも練習と言い聞かせ、郵便局まで先導する。
しかし郵便局につくと、ピーターが私を注視し、
「ついてきてください」


お前、日本語話せるのか。
しかも流暢に。

ピーターを局内に導く。
ここでピーターが私の期待を裏切り、頑なに英語で話し始めた。
カウンターのお姉さんが、困ったように私を見る。

ピーター、貴様……。

仕方ない。ここで帰っては両者に失礼だ。
諦めて通訳をする私。予定が狂っていく音が耳に聞こえるようだ。
面倒なやりとりをしつつ、用事を終えたピーター。
笑顔で私に言う。
「助かりました。日本女性、ヤサシ」
最後だけ片言になられても困るのだが、とりあえず答える。
「いいえ、どういたしまして」
ピーターは笑顔でどこかへと去る。
何だったのか……。
何故ピーターが学校におらず、ふらふら出歩いているのか。
疑問を抱きながら駅への道を下る私は、商店街へ抜けるべく進路をとる。
だが、そこにいたのが我が校のギャルさん方。
今日、学校はなかったろうか。そんなことを考えた。


商店街を避け、別の道から駅に向かう私。
電車を利用しない私には、この駅に停車する電車が、
どこからどこまで行くのかなど、全く知らない。
調べる他あるまい、と駅に近づこうとした私に。
「おい、お前!」
と背後から、誰かが肩を掴んだ。

うっかりしていたのだが、
駅にはホームレスが多いため、警察の見回りも多い。
これは補導か。仕方ない。私の莫迦な旅もここまでだ。

自分でも呆れるくらいあっさりと、
私はその人物を振り返る。

私「!!」

私の肩を掴んでいたのは、またも学校の教師だ。
しかし、今度はピーターではない。
だが、何故先生がここにいるのだ?
ピーターが話したのか?
ピーターに殺意を抱く私に、教師は言う。
教師「こんなとこで、何してんだ? 今日、学校来てなかったろ」

……驚いた。
この教師とは、私が1年の時、偶然に保健室で出くわして以来、
一回も会っていない。彼の授業を受けたこともない。
なのに、彼は私を覚えていてくれたようだ。

教師「○○(我が名)、家の方向、違うだろ?」
私「………」
教師「何かあったのか?」
私「先生こそ、何故ここにいらっしゃる? 学校はどうしたんですか?」
教師「あぁ、今日は午前だけで終わりになったんだよ。公欠が多くてさ」
そうとは知らない私。
どうりでピーターがうろついていたわけだ。

聞けば、駅の近くにあるコンビニに用事があったという教師。
ピーターから聞いたわけではないようだ。
助かった。ピーター、ちょっとヤサシ。

6月とは言え、こんな山に囲まれた田舎は、まだ寒い。
今日は気温も低く、風が吹けば身震いをしてしまいそうだ。
教師も同感だったらしく、私を彼の車に導いた。

すまない、書き忘れていたのだが。
郵便局を出る際、受付のお姉さんが箱ティッシュをくれた。
私は紙袋に箱ティッシュを入れたまま、彼の車の後部座席に乗った。

教師は缶コーヒー(若干ミルク入りのようだ)を飲みながら、
車内ミラー越しに私をちらちら見る。
教師「で、何でここにいるの?」
私「………」
教師「学校は?」
私「………」

教師「前、会った時のこと、関係してる?あの時の怪我」
私「……そう思いますか?」
教師「思うから聞いた。関係あるんだな?」
私「………」

一言だけしか喋らなかった私に痺れを切らしたようだ。
教師はメモに何か走り書きすると、私に差し出した。
教師「あとで連絡して」
メモには教師の携帯番号とメアドが記載されていた。

先生……。
字が汚いんだな。

その後、徒歩で帰るという私を無視して、
先生は自宅の近くまで送ってくれた。
幸いにも家には誰もいなかったので、私も普通に帰宅出来たのだ。

ややあって、私は思い切って教師に電話を入れてみた。
ワン切りである。つくづくチキンだ。
しかし、少し後、教師がかけなおしてくれた。
私「もしもし」
教師「もしもし。今、電話してて大丈夫なの?」
私「はい。先程はすみませんでした」
教師「別にいいよ。で…さ。ちょっと噂に聞いたんだけど。家、大変なんだって?」
答えにくい質問をぶつけ、教師は付け足す。
教師「ああ、言いたくなかったら黙秘権、どうぞ」

教師「学校来なかったのも、それが原因?」
私「………」

その後教師は、何故私が駅にいたのか、
話し方を変えて何度も聞いてきたが、私は一切の黙秘を一貫した。
やがて諦めたのか、教師は言った。

「あのさ。人間だから、つらいことはあって、当然だと思う。
 俺だって悩みとかあるしね。思春期の○○には、多くて当然だろうな。
 でもさ、それをどう解決していくかってのが、大事なんじゃないかな?
 逃げるが勝ち、って言葉もあるけど。本当に逃げていい時と、
 真正面から立ち向かわなきゃいけない時とを、履き違えちゃ駄目だ」


教師は黙り込む私に続けた。

「さっき会った時さ、○○、すごい思いつめたカオしてたよね。
 俺さ、昔、さっきの○○と同じ表情してるヤツ、見たことある。
 そいつさ……、もう、いないんだよね、こっちに。
 この県にいないってことじゃなくて。つまり……、自殺したんだ、そいつ」

教師は更に続ける。

「つまんない俺の独り言と思って聞いてて。
 俺さ、そいつに出来たこと、何か無かったのかな、ってずっと考えた。
 いつまで経っても、それっぽい答えとか見つかんなくて。
 俺はそいつの親友だって思ってたから、結構ショックだったんだよね。
 ああ、俺はそいつの支えになれてなかったんだな、ってさ。
 そのあと、そいつの遺書が見つかってさ。いろんなこと、書いてあったよ。
 ご両親にお詫びの文章入れたりもしてあった。
 その遺書の最後にさ、書いてあったんだよ。

 △△(教師の名)、
 お前に俺の分まで生きてもらうのは、ずるいか?

 って」

何も言えない。
何を言っていいか分からない私に、教師は続ける。

「それを見たときさ、なんか……、あいつと一緒に過ごした中学、高校時代のこと、
 全部思い出しちゃってさー。もうね、涙が止まんなかったんだよ。
 ずっと謝り続けちゃったよ、俺。あいつ迷惑がってたんだろうね。
 遺書読ませてもらったその日さ、夢に出てきたよ、あいつ。
 中学のグラウンドで、俺と話してた。
 夢の中じゃ、あいつは暗い顔なんかしてなかった。すげぇ楽しそうに笑ってくれた。
 だけどさ、あいつは死んでるんだよ。あいつも、ちゃんと自覚してるんだよ。
 だって、夢の中なのに、言うんだぜ。笑いながら、さ。
 『何で泣いたんだよ』って。『俺の分まで生きてくれって頼んだだけだろ』って。
 ずるいと思わないか? 『もう泣くな』って言うんだぜ」

「何か言わなきゃいけないって思ったのに、夢ってのは残酷なモンでさ。
 俺がどれだけ声を張り上げても、声が出てないんだよ。自分の耳にも、あいつにも聞こえてないの。
 もう必死だったよ。どうして聞こえてないんだ、って。
 だけどさ、あいつはそんな俺に、笑ってくれたんだよ。
 『いいよ、無理しなくて。お前の言いたいこと、分かる。謝らなくていい』。
 卑怯だよー。自分だけ、勝手に言いたいこと言いやがってよ。
 『お前、自分に出来たことはなかったのか、そう思ってるだろ?』って言うんだ。
 付き合い長いから、俺の気持ちなんかお見通しってワケよ。
 『お前は、最高のこと、俺にしてくれたよ』って言うんだ。
 俺、何もしてないのに。何も出来なかったのに」


「俺のその気持ち、やっぱりあいつはお見通し。笑って、言ったよ。

 『お前は、俺の友達でいてくれた』

 『お前は、一緒に生きてくれた』

 何のことだか分かんなかったよ、あの時は。
 でもさ。多分、あいつが言いたかったのはさ。
 『何も出来なくても、一緒にいてくれただけで嬉しかった』。
 そういうことだったのかな、と俺は思ってる」
 
自分でも無意識のうちに、私は泣いていた。
声は明るいのに、教師の声は震えていたからだ。

「俺が教師になったのってさ、あいつの夢だったから、なんだよね。
 高校の時はさ~、全く別の職業を考えてたんだけどねぇ。
 あいつが教師になったら、生徒に何を教えたんだろうな。俺には分かんないよ。
 でもね、俺が教師になった以上、あいつみたいな人、減らしたいんだよ。
 これって、俺の独りよがりなんだけどさ。
 だから、悩んでる人とか、もう放っておけないんだよ。○○にしたって、そうだよ。
 話したくないみたいだから、もう詳しくは聞かない。でも。
 あんなカオするくらいなら、俺じゃなくていいから、誰かに相談して。
 
 それで、生きてよ。ちゃんと、しっかり」

教師「分かった?」
私「……はい」
教師「あと、家出ってのもダメ。俺、したことあるんだけど。自分が思ってる以上に、
   周りの人の迷惑になると判明。OK?」
私「……ごめんなさい。私、家出しようと思ってました」
教師「マジで? ○○のこと、駅で見かけて良かったな。
   じゃなきゃ、きっと俺、後悔してた。俺以外の人もね」

教師「○○はまだ分からないだろうけどさ。
   人間ってさ、一人じゃないんだよ。
   『一人じゃ生きていけない』じゃなく、『一人じゃない』。
   それ、覚えていて欲しいな、○○には」
私「………」
教師「って、なんか俺が悩み相談したみたいになった?」

答えなかったが、『現実』というものを見せ付けられたような、そんな気分になった。

その後、教師と、くだらない話をして電話を切った。

「一人じゃない」と言われたことの意味は分からなかった。
しかし、今ここで私が話をして、それを聞いてくれる人がいてくれることが、とても嬉しい。
こういう関係も、悪くはないと思う。

さて、その後、驚くべきことが起こった。

見慣れぬ車が庭先に止まり、けたたたましくインターホン押し捲る。
面倒くさいと思いつつ出てみれば、母親の会社の同僚だとか。
なんでも、仕事中に母が倒れたらしい。
その方の車で、急遽病院へ行くことになった。

病院のベッドでは、母が静かに眠っていた。
そして、そのベッドの脇に、何故か父がいた。
話がある、とかで、父と廊下に出る私。
父と、母方のお父さん(つまり、おじいちゃん)とで話をすることに。

実は、父は女をつくって逃げたのではなかった。
父の勤めていた会社が倒産し、莫大な借金が残ったらしい。
その返済額の8割りが父に流れ込み、返済のために、過酷な労働を続けていたのだという。
万一、借金取りさんが家に来てはいけないと、
女を作ったと嘘をついて家を出て、一人で働き続けていたのだとか。
しかも、それを母も承知していたのだという。

なんの昼ドラかと思ったのが、正直な感想だ。
しかし、目を覚ました母に真偽を尋ねたところ、本当だと言った。
父は返済が全て終了したので、またこの家で一緒に暮らしたいと言ってくれた。
私は正直、この父とどう接したものか分からない。
母は検査入院をするのだが、帰りの車の中で、父はノリノリで永ちゃんを聴いていた。

永ちゃんを聴きながら言った台詞が、これだ。
「永ちゃん知ってる?」
ごめん、知ってる。CMにすごい出ているのだから、知っているに決まっている。
家に入った父は、「こんなインテリアだったっけ」と言いながら、
やたら家の中をうろうろする。そして、おもむろにクローゼットをあけ、
残していったネクタイを取り出した。
父「置いてってよかった。頑張れたよ」
私「何、それ?」
父「これ、母さんがくれたんだよ。結婚一年目のとき、記念にね」
だから置いていって、また使うために頑張ったのだ、と父は言った。

その後、父がカレーを作ってくれ、父の熱い永ちゃん話を聞いた。
返済も終わったし、ライヴに繰り出したいそうだ。まぁ頑張れ。

母が喧嘩になると包丁を取り出したりしたのは、ちょっと精神を病んでいたからかもしれない。
と、おじいちゃんは言う。病院を嫌がり、全く行ってくれなかったそうだ。
これを機会に、そっちも調べてもらうことにしたそうだ。
だが、母は私に包丁を向けてしまった日は、きまって祖父に電話をし、
「○○に包丁向けちゃった」と泣いていたんだとか。
母を誤解していた私が情けない。

これからどうなっていくかは、全く分からない。
だが、もう少し頑張ってみようと思う。
父が居てくれるし、私のつまらない話を聞いてくれる方々が、今ここにいる。
だから、もう少しだけ頑張ってみる。
そう決意した。



ところで、このスレに書き込みしてる最中、父親起きてきた。
「明日、CD店行きたいんだけど、一緒に行く?」
とのこと。ネクタイを頭に巻いているのは何故だ?
酒は飲んでいないだろう?
寝ぼけているのだろうか。


お父さんが「そろそろ寝ろよー」と言ってきた。
電気代のこともあるし、寝ないとマズイかな。
もうちょっとしたら、私も寝ます。
皆さん、我儘でごめんなさい。


お父さんに怒られちゃったよ。
「ってぇか寝ようよ! カタカタうるさいぞ!」って。
明日CD店行くし(ってことになっちゃったし)
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